寝室に向かう夫の背中に
私
「わかった。幼馴染の
誕生日は大事だものね。
楽しんできなよ。」
と物わかりの良い返事を
掛けておいたせいか、
夫の機嫌はすぐに直った。
いよいよハワイ旅行の当日。
なぜか私の家から
同行するアケミ。
タクミ
「じゃあ、留守は頼んだ。
お土産は
ハワイアンホーストのチョコで
いいだろ?」
アケミ
「譲ってくれて
ありがとうぉw
この日のために
奮発して可愛い水着を
用意したんだよぉ。
思いっきり
楽しんでくるねぇ!
あ!お土産は期待しないでぇww」
と無表情の私をよそに
楽しそうな2人。
私
「空港には余裕をもって
到着しておいた方が
いいんじゃな?
それじゃぁ、いってらっしゃい」
と淡々と送り出す私。
2人を見送ってしばらくしたら、
私も出発。行き先は空港だ。
到着すると、チェックカウンター
付近に見覚えのある人たちが
揉めているのを発見。
タクミ
「な、なんで?
は?…トウ子がここに?」
と目を見開く夫。