浮気

幼馴染を優先する夫に盛大なサプライズをしてみた【4】

 

2人揃って私を悪者扱い。

自宅なのに

完全にアウェイだった。

その後も、夫とアケミの以上に

近い距離感と私を疎外するような

行動は度々あった。

 

例えば、

 

「今日は、仕事の根回し

ついでに夕飯は外で食べてくる」

 

という連絡の後、なぜかアケミと

一緒に帰宅したり、という風に

 

引っ越しの翌週には、

アケミは夫が不在でも家に

上がり込むようになってきた。

 

アケミ

「ねぇトウ子さん?

もうそろそろお昼だよね」

 

「そうですね」

 

アケミ

「そうですね…ってw

お昼ごはんは?」

 

「え?」

 

アケミ

「私、お腹空いたのよ。

何か作ってくれない?

デリバリーでもいいけど」

 

と、私を使用人か何かとでも

思っているような振舞いをする。

 

食事の要求なら

まだ可愛いものだ。

 

アケミ

「ねえ、合鍵をくれない?

インターホンを鳴らして、

オートロックを開けてもらうって

イチイチ面倒なのよねw」

 

と非常識極まりないことを言う。

 

「さすがに、ここは

私達の家ですから、赤の他人に

鍵を渡すわけにはいきませんよ」

 

アケミ

「えぇ~!ねえ!

タクミぃ~。トウ子さん

意地悪をするんだよ!!

ひどくない?」

 

鼻にかかったぶりっ子声で、

ちょうど帰宅した夫に

縋りついた。

さすがにこんな馬鹿げた話は、

夫も断ると思ったのに…