浮気

幼馴染を優先する夫に盛大なサプライズをしてみた【3】

 

タクミ

「俺が開業準備で

忙しいの、わからない?

家のことはトウ子が率先して

対処してくれよ」

 

とお断り。幼馴染を

このタイミングでもてなす余裕は

あるのにねぇ~(怒)

 

腹が立ったけど、

私はグッと気持ちを飲み込んだ。

引っ越し早々に

夫婦喧嘩をするのは、

得策ではないと判断したからだ。

 

この通り、アケミの

ファーストインプレッションは、

最悪にも近いものだった。

ところがこのアケミ、引っ越しの

翌日と翌々日にも我が家に

凸してきたのだ。

 

特にこれといった用事はない。

 

タクミ

「よ~!アケミ!

散らかったままで悪いな。

トウ子がいつまでも

グズグズしててさ~」

 

と、一つも手伝わないくせに、

片付けが遅々として

進まないのを私に擦り付ける夫。

 

アケミ

「へ~w

引っ越しってこんなに

散らかるものなんだね~。

うちはこんな風になったことが

ないから新鮮!気にしないでよ」

 

と、笑顔で厭味ったらしい

マウントを取ってくるアケミ。

 

こういうのって

本当に男性は気づかないよなぁ…

私もさすがにピキッと来て

 

「あのさ、私も仕事を

しているのは同じなんだけど。

それに加えて家事と片付けも

全部私じゃん!!」

 

と抗議をしたところ

 

タクミ

「あのなぁ~。

アケミの前なんだから、

そういうのやめてくれよ」

 

アケミ

「え!?奥さん、

ちょっと怖くな~い?

私が…もしかして悪いことでも

しちゃったのかなぁ?」