弟「あのさ、姉ちゃん。
俺も、父さんも母さんも、
ずっと 心配してるんだよね。」
弟「俺らみんなで、
まだ早くないかって、
疑問持ってた。
今も持ってるよ。
姉ちゃん… ほんとに幸せか?」
弟に問われたとき、
私は即答できなかった。
代わりに、涙と、
嗚咽があふれて来た。
弟は、看護師さんに
だめだと
言われていたのに、
体を起こした。
弟「ちょっと、考えなよ」
私「……うん」
遅くに帰宅したら、
凄くいらいらした様子の
夫が、
リビングで 腕を組んでいた。
夫「俺の言いつけを
守れないって、
妻としておかしいよね。
外出するときは、
ちゃんと話をしてからって
いうのが
決まりだったのに。
どうして、
君は仕事をしていた時の、
ミスばかりだったころから
成長できないかなぁ?
俺が、
こんなに 一所懸命になって、
教えてあげているのに」