私はますます
舞い上がった。
夫は、俺に頼っていいよと
言ってくれて、
リード役も進んで
引き受けてくれた。
結婚式はもちろん、
教会で
ウェディングドレスが
理想だった。
自分の希望を話すと
夫「ウェディングも
悪くないけど、
日本人なら、
やっぱり和風が
いいと思うよ。
若い女の子は
知らないだろうから、
教えてあげる。
夫「 教会式の結婚が
流行ったのはね、
結婚業界の都合なんだよ。
その方が儲かるから」
1時間にわたる熱弁を
振るわれた。
結局は、夫のご両親の、
お兄さんだか弟だかの
知り合いの親戚、
とかいう
よく分からない人を
紹介され、何とか会館で
挙式だった。
私の方の出席者より、
夫の方が明らかに
多い状態で。
私「あの、
せめて友人は
人数のつり合いを
とりたいんだけど」
夫「そうか、
キヌ子は若いもんな。
分かるよ、結婚式に
夢を見ちゃう気持ち。
教えてあげるね。
結婚式というのは、
これから夫婦になる
二人の紹介で、
大事なのは親族なんだ」