浮気

離婚を私のせいにする夫の結末…【14】

 

ぎゃんぎゃん騒ぐ彼女を

両親たちが、不快そうな顔で見る。

 

空気を察したのか

一瞬私を睨みつけた後、

ドカッという

大きな音を立てながら座った。

 

そして、シゲトを見つけると

私を睨んでいた顔は

なんだったんだ?と思うほど

可愛い顔になった。

 

変わり身の早さにびっくりだ。

そして、

シゲトに近づこうとした時

 

「ッ…だれ?この人?

トウ子の知り合い?」

 

ミカ

「シゲ君…?何言ってるの」

 

ここで他人を装うとは(笑)

まだ、しらを切れると思っているんだったら

ある意味すごい。

 

「…あら?この人が誰かなんて

あなたが

一番わかってるんじゃないの?」

 

これから起こることを、

息子には見られたくなかった。

彼女の到着前に母に別室に

連れて行ってもらっていた。

 

私は彼女のカバンの中からスマホを

取り出し、ロックを解除させた。

 

他人のフリをされたことに

ショックを受けているのか、

案外素直に

ロックを解除してくれた。

 

中にはツーショット写真やら…

なにやら…いかがわしい画像が

たくさん保存されていた。

 

画像をシゲトの目の前に突きつけ

 

「あらあらぁ(笑)

こ~んなに証拠画像が

たっぷりあるね。

 

これでもまだ認めない?

この写真に写ってる人って

あなただよね?」

 

「ッくっそ!おい!

何で簡単にロック解除してんだよ!」

 

ミカ「だって…だって!

シゲ君がミカの事、知らない人って

言うからじゃん!

なによ!この人だれって!!!」

 

「すみませんが、喧嘩は後で

お願いします。

 

それから…実は証拠、

写真だけじゃないんです。」

 

私は自分のスマホを取り出した。

 

そう…実を言うと、

家に忘れたのではなく、

置いていったのだ。