浮気

離婚を私のせいにする夫の結末…【12】

 

ウソを守り通そうと必死になる

シゲトの言葉を遮るように、

いるはずのない息子

(シゲト中では)の声が響いた。

 

ユウト

「だってパパは、もう

僕のこと要らないからだよね?」

 

そう言いながら、

部屋へ入ってくるユウトを見た

シゲトの顔は

青白くなっていったという。

 

だって、あの人の中では

私たち2人はもう命を落としてる前提

だったわけだし…

 

ユウト「パパ、

お家で言ってたじゃん?

 

僕はもうウチの子じゃないって!

あの女の人と暮らすから、

僕のこと

いらなくなったんでしょ?」

 

「お、おい!!ユウト!

何言ってるんだ!

そんなはずないじゃないかぁ!

だ、だからこうして心配して…

変なこと言うんじゃない!!!」

 

と、ユウトを怒鳴りつけた。

その姿は心配しているようには

全く見えない。

 

ユウト

「パパのウソつき!

じゃぁなんで?

僕たちを家から出したりしたの?

僕のお家に帰りたいよ!」

 

ぼろぼろと涙をこぼす息子に

どう対応すればいいか

わからない様子。

額に汗を浮かべながら

おろおろするだけ。

 

それを見ていた

両親たちが詰め寄る。

 

「あらあらぁ~…聞いていた話と

だいぶ違うようねぇ~。

一体どういう事なのかしら?」

 

義母

「ユウトちゃん

こんなに泣いて可哀そうに…」

 

「シゲト君…

ちゃんと説明してもらおうか」

 

義父

「一体どういうことなんだ!」

 

両親たちの圧に耐えられなかった

シゲトはしどろもどろになりながら

 

「それは…その…!違いますよ!

ハハハッw!何言ってるんだ!

 

おい!ユウト!!

ママは!!ママはどこにいるんだ?

 

帰ってきてるんだろ!!おい!

トウ子!!どこにいるんだ!!」