浮気

離婚を私のせいにする夫の結末…【10】

 

息子のユウトが扉の向こうで

じっと大人たちの話を聞いていた。

 

実は、母がシゲトに

電話をする30分ほど前に、私たちは

実家にたどり着いていたのだ。

 

寒さに震えながら、

事の次第を両親に話した。

 

怒りに震える手で、父は義両親に

電話をし、

実家まで足を運んでもらった。

 

義両親が到着するとすぐに、

シゲトが家に不倫相手を家に

連れてきて離婚をする。

と、言ったことなど

細かく説明。

 

そして、このまま黙って

離婚届にサインをすることは

出来ないと伝えた。

 

義両親も、理解を示してくれ、

「本当に申し訳ない」

と、謝罪し頭を下げてくれた。

そして、「できる限りの事をする」

と、申し出てくれた。

 

義両親たちには何も悪くないと伝え

 

「あの人に対して父親、

そして夫として負うべき責任を

取ってもらいたいと考えてます。

 

ユウトの為にも

このまま黙っている事なんてできない!

 

そう伝えると、

義両親も協力すると申し出てきた。

 

シゲトには、ちゃんと責任を

取らせるべきであると

同意してくれた。

 

そうして、両家で今回の計画を

立てたというわけだ。

 

母や義母が電話を掛けたのも、

計画のうち。

 

私と息子が実家に

到着していないことにして、

両方の母から電話がきたら、

どのような反応をするかを

確認するためだった。

 

結果、自分が追い出したことに

一切触れず、喧嘩して

私の方から息子を連れて

出ていったと堂々とウソをついた。