浮気

離婚を私のせいにする夫の結末…【6】

 

「痛くねぇから!

ほら、さっさと行けよ!

お前はもう、俺の子じゃないから

間違っても

この家には帰ってくるなよ」

 

ユウトにこんな残酷な言葉を

浴びせることができるなんて…

 

ユウトの腕を掴んでいる手を

払いのけ、2人で家を出た。

 

外は土砂降りの雨。

そういえば、朝ニュースで

台風が近づいてるって言ってたな…

 

「うわぁ〜!雨やばいな!

じゃぁ、気を付けて。

離婚届、ちゃんと署名して

必ず送れよ〜!」

 

ミカ

「シゲ君!

雨入ってきちゃうよぉ!

濡れちゃうから中に入ってぇ

 

あ!元奥様wお気をつけてぇ〜」

 

そう言い

2人は家の中へ入っていき

ドアを閉めた。

土砂降りの雨が降っているのに、

傘さえも渡されず…

 

ユウトとよく行く

近所の喫茶店に入った。

 

少し…

休憩してから実家へ向かおう。

 

「ごめんね。ユウト…

痛かったよね?怖かったよね。

腕大丈夫?」

 

あの人に掴まれていた部分が

赤くなっている。

 

ユウト

「ちょっと、だけ痛いけど

大丈夫だよ!平気!平気!

だって僕強いし!!」

 

と、笑顔で答えてくれたけど

平気なんて…そんなことはない。

 

だって…こんなに震えている…

 

許さない!!

ユウトにこんな怖い思いをさせて

傷つけて!!

絶対に許さない!!