私
「いいから、
早く見せてちょうだい。
マホさんが
不安がっているじゃない」
マホ
「私、結婚のためだと思って
一生懸命節約して、
サトシさんに渡していました。
1年以上になるので、
少なくとも
60万円はあるはずです。
サトシさん、同じくらいの
収入だから、その中で5万円を
毎月捻出するのがどれだけ
大変か、わかってますよね?」
女2人に追及されて、
夫は白旗をあげた。
夫
「ない…
全部、使ってしまいました…」
その言葉を聞くや否や、
私は義両親にスマホで
連絡を入れた。
夫は相手を察すると
止めようとしたが、
マホがガードしてくれた。
私は浮気、ギャンブル、
若い子からお金を
巻き上げていたこと、
今この場での
態度などすべて報告した。
義両親との電話が終わると、
魂が抜けたようになっている夫に
追い打ちを掛ける。
私
「さ、これで私と
あなたの縁はお終い。
早く出て行って」
夫
「こ、ここは俺の家だ!」
私
「名義人は私。家主も私です。
縁もゆかりもない人を
置く気はありません」
ローンを組むときに、
フリーターの夫では組めず、
それならば家の名義も
私で揃えようと決めたことが、
こんなところで活きてくるとは。