聞けば23歳だという。
若い女の子を騙して弄んで、
金銭まで巻き上げるなんて…。
私
「ねぇ、やられっぱなしは
癪じゃない?
私に協力してくれないかしら」
マホは驚いた様子だったが、
力強く頷いてくれた。
軽く打ち合わせをした後、
私はタクシーを呼んで
マホを乗せ、交通費も渡した。
タクシー代をマホが
固辞する様子を見て、
やっぱり良い子だと確信した。
私は帰宅すると夫とは
話すことなく、速攻で寝た。
ソファで(笑)
翌日はきちんと朝から起床し
家のことをしていたが、
夫は昼近くまで
ぐうたらしていた。
私
「もうお昼だから起きたら?」
と声をかけると、
寝ぼけ眼のまま夫が出てきた。
昼ごはんの支度をする
私達を見て固まる夫。
そう…「私達」だ。
夫
「なんで!
お前がここにいるんだよ!?」
夫が指差したのはマホ。
私
「特別ゲストを
お呼びしたのよ。
2日目のカレーは味が深くなって
美味しいよね」
と言いながら私とマホは
スプーンでカレーを口に運ぶ。
夫の分はナシ。
夫
「こんな当てつけみたいな
ことをして、何のつもりだ?
大体、今回の件は
お前だって悪いんだぞ!」