そうこうしているうちに、
ようやく私がいることに
気づいたのか、寝室で二人が
動いた気配がした。
私
「なにしてるの!?
ごはん、もうすぐだから
こっちに来なよ!」
大きめの声で叫ぶように言うと、
観念したのかのそりのそりと
二人が姿を現した。
私
「はじめまして!
いつも夫が
お世話になっています。
今夜は私が
腕を振るいましたので、どうぞ
ゆっくり味わってくださいね!」
と満面の笑みで言ってやった。
2人は顔面蒼白のまま黙っている。
マホの方
は震えているようだった。
私
「どうしたの?カレー、
二人とも好きだったよね?
私知ってるもの。
さぁさぁ、冷めないうちに
いただきましょう!」
と追い打ちを掛けると、
夫が突然喚きだした。
夫
「誤解だ!俺は
浮気なんてしていない!
この女に騙されただけなんだ!
ずっとそばにいたお前なら
わかるだろ!
なあ、信じてくれよ」
暴露乙。
マホの方は夫の言い分に
目を驚きの表情を浮かべ、
目からポロポロと
涙をこぼし始めた。