ベッドでは夫が1人で
大層気持ちよさそうに
イビキをかいて寝ていた。
人の気も知らずに…。
ビジホでは今後のことで
頭がいっぱいでよく眠れず、
この時になって
眠気が襲ってきた。
かといって今の夫の隣で
横になる気にもならず、
リビングのソファで仮眠を…
と思って横になると
すぐに眠ってしまった。
目を覚ますともう夕方だった。
珍しく夫が声をかけてきた。
夫
「だいぶ疲れていたみたいだね。
お疲れさま。
今日は夕飯の支度をしているから
少し待っててくれ。
もうすぐできるから」
誰のせいで疲れたと
思ってるんだか、
とカチンと来た。
それに、普段は私が夜勤明けでも
こんな風に労ったり、
ましてや食事の準備を
してくれたことなんてなかった。
浮気したばかりで
こんな行動を取られても
気持ち悪いだけだし。
夫
「ほら。カレー。
とはいっても市販のルーを
使ったヤツだけど」
ああ、なるほど。
もしかしなくとも
例のマホとかいう浮気相手が
作った残り物だな。
そういえば「姉」の分まで
作っていたんだっけ。
というか、あの子は「姉」だと
思っているから
仕方ないにしても…
浮気相手が作った料理を
妻に振舞うって
どういう神経をしているんだ、
この男は…!
私
「悪いとは思いますけど、
今日は食欲がありません。
このまま休ませていただきます」