その後は、私の
にらんだ通り、
彼らは悲惨だった。
加工メーカーは売り上げが
ガタ落ちしていて、
手のつけようがない
財務状況だったのだ。
これが義母の勘違い。
表向きは
良く見えていても、
内情は決して良くない
会社だった。
なぜわかるかって?
私は、その加工メーカーが
取引している
メインバンクに
勤務しているから。
銀行員の立場で、
メーカーの状況が
かなり悪くなっている事は
把握していた。
そして、彼らは立て直しの
方法を探し
肝心の義実家に
メーカーが希望するだけの
クオリティを
提供する力が無かった。
シュウジ
「トウ子!
頼む、やり直してくれ。
もう無理だ!
このままじゃ敷地も
何もかも
手放す羽目になる!」
元夫が、電話で
泣き事を言って来た。
私にその気は
もちろん無い!