やっぱり、証拠は
つかめなかったが、
夫は浮気を
していたらしい。
私の推測になるが、
証拠を残さないよう、
義実家というか、
義母の協力が
あったに違いない。
私
「一つ…
聞かせてください。
いいお相手とは、
どういう方ですか?」
義母
「乳製品の加工で
有名なメーカーさんの
お嬢さんよ。
あんたなんかより
6歳も若くて、美人!
義母「よくできた
お嬢さんだわ。
シュウちゃんも
すっかりその気なの、
あんたの出る幕なんて
無いのよ!!」
私の問いへ、義母が
得意げに答えた。
ピンときた!
牛乳を使った各種商品を
展開している、
地元密着型
メーカーの事だ。
なるほどね!
酪農家と直接契約して、
原料を安く手に入れるのが
メーカーの考えで、
確実な卸し先と
結ばれるのが義実家の
狙いというところだろう。
夫と加工メーカーの
社長令嬢が結婚すれば、
両方に利益がある
という事で、義母は
私を何としてでも
お払い箱にしたいのだ。