何度も突っぱね、
喧嘩をし、シュウジは
間で右往左往という状況が
続いた。
今思えば、どちらの
味方にもなり切れなかった
シュウジは、最初の衝突の
時から現実逃避を
していたのかもしれない。
私との夫婦生活は
おろそかにしなかった
ものの、あまり家庭を
顧みないようにも
なり始めていた。
そうこうしているうちに
年月が経ち、私は
妊娠した。
しかも、早いうちから
男の子だと分かった。
義母はなおさら
ヒートアップした。
義母
「こちらの都合も
考えてくれなきゃ困るわ!
あんた、男の子を
妊娠したんでしょ。
うちの跡取り
じゃないの!!!
跡取りを家業から
引き離して
どうするのよ!!」
私
「男の子を
妊娠したからといって、
結婚前に聞いていない
同居や家業の手伝いを
無理強いされても
仕方がない、という話には
なりません!」