ところが!
結婚式の打ち合わせ
あたりから、
雲行きが
おかしくなってきた。
義母がしゃしゃり出てきて
義母
「こちらも付き合い
ってものがあるの。
家業の都合もあるから、
式場はうちの近くの
互助会館にしなさい。
親族や付き合いの
ある方を呼んだら、
招待するお客様はだいたい
80人になるわね。
そちらはそんなに
いないでしょ?
うちの都合を考えて、
式の規模を決めて
もらわないと困るわぁ」
あれこれ注文を
付け始めた。
びっくりしてシュウジを
見ると、彼はバツが
悪そうにしていたけれど
自分の母親を
嗜めたりはしなかった。
それどころか調子を
合わせる始末だった。
シュウジ
「そうだな。
母さん、式は
和式のほうがいい?」
義母
「決まってるでしょ。
うちはキリスト教徒
じゃないんだから、
教会でウェディング
なんて絶対にダメ!」
どうして、母親に
問い合わせるのだろう。
不思議に思って、
私はシュウジを
ちょっとにらんだ。