誰がロックを
かけたかなんて話は
していないのよ、
分からない男…
不倫の責任取って離婚、
こんな単純な話も
理解できないとは。
どうしようと思った時、
義両親がそろって
私の援護射撃をしてくれた。
離婚するのが当然、
悪あがきはみっともない、
等々。
さんざん叱られ、
そして私に
キヌ子
「どうしても
サインが嫌なら、
後は裁判って話になるけど?
不倫現場の証拠は、
うちの会社のサーバーに
記録されてるのよね。
会社貸与のパソコンに、
現場が
映っちゃったんだもの。
裁判のために
証拠を出すとなったら、
うちのサーバーの
責任者にも映像を
見られる事になるわよ?
自分の会社でさえ
大事なのに、
あなたにとって
他社の人間に確認される
ダメージの大きさ、
考えてみれば?」
とどめを刺されて、
やっと白旗をあげた。
義両親の助けを借りて、
慰謝料や養育費も、
私に有利な条件で
決める事が出来た。
涙目で署名捺印する
姿を見て、胸がすっとした。
ちなみに、相手の女性にも
きっちり慰謝料を請求した。
今まで以上に
カケルと二人で幸せになる。
私は改めて、固く誓った。