私は必ず有利な条件で
離婚を勝ち取ると誓った。
その後。
カケルの体調が
落ち着いた頃、
私は義実家で夫と面談した。
義両親に左右から
睨みつけられ、
夫はすっかり
縮み上がっている。
肩をすぼめて
うなだれる彼に、私は
キヌ子
「はい、離婚届。
今すぐサインして。
慰謝料と養育費も
請求しますから」
断固とした態度で
言い渡した。
夫は勢いよく顔を上げ、
ぶんぶんと首を
盛大に横に振った。
夫
「あの子とは
遊びだったんだ。
単身赴任で、
あのー、寂しくて…つい…」
キヌ子
「ついも何もないわ。
あなたは不倫した
それが事実です」