電話を切った時、
義父が玄関に車を
横付けしたと
言いに来てくれた。
送ってくれるとの事で、
一安心。
すぐに自宅へ戻ると、
大慌てで家から
出て来る男女と
鉢合わせした。
もちろん夫と
不倫相手の女性だ。
うろたえた二人を、
義父が無理やり車に
押し込んで、即Uターン。
あいつらは、
きっと義実家で、
ぎっちぎちに
お灸を据えられるだろう。
とりあえずは義父に
不届き者二名を預けて、
私はカケルと一緒に
家へ入った。
息子をベッドに寝かせる。
不幸中の幸いとして、
発熱のせいで
朦朧としていたらしく、
すぐに眠った。
父親の嫌なところは
見ていない。
ほっとした。
この子のためにも、
奮起しなければ。