ぐっと堪えて、
スマホをガン見。
私は、ほぼ反射的に
必要な操作を行っていた。
そうと分かったら、
一刻も早く息子の元へ
急ぐと決めた。
ラッシュ時より
早い時間帯のためか、
バスはスムーズに
走ってくれた。
いつものバス停で、
飛び出すように降りると、
義実家めがけて猛ダッシュ。
私が玄関に駆け込んだ時、
丁度よく義両親が
帰ってきた。
買い物だったようだ。
目を丸くしている義母に、
とりあえずカケルを頼んだ。
私には別にやる事がある。
電話を借りて、
夫のスマホへ直接電話する。
私の着信なら
無視されるだろうが、
義実家だったら
話は別のはず。
狙い通り、2回のコールで
夫は応答した。