夫「僕の体調不良は本当です!
妻が何かを言いに来たそうですが、
そんなのは全部デタラメです!
あいつには虚言癖と
妄想癖があるんですよ!
長年貢献してきた僕とそんな妻と、
どちらを信用するんですか!?
僕を信じてくださいよ!」
と直談判をしに来たらしい。
勇気だけは素直に認めたい。
認めたいけれども別れたとはいえ、
妻のことを虚言癖や妄想癖が
あるなどと吹聴する、
夫の神経は理解できない。
まあ、私をトンデモ人間に仕立て上げて、
自分の方がマシと
思わせたかったんだろうと、
推察している。
夫がそんな風に捲し立てても、
社長さんが夫の言葉に
耳を貸すことはなかった。
だって、あの時私と一緒に
夫の所在確認をしていたのは、
他でもない社長さんだもの。
社長
「マサヤ君は1カ月も
体調が優れないと言って休んでいたね。
私も奥さんが来社した時に、
君に何度も社用携帯を使って
連絡を取ろうとしたんだ。
でも、君は一切出ようと
しなかったじゃないか。
どうしてだい?」
社長さんは冷静に夫に聞いた。
夫
「だって、具合が悪くて
横になっていたんですよ!?
いくら会社からの連絡でも、
応答できないことだって
あるじゃないですか!」