里帰り出産から帰ると義母がマンションを乗っ取っていた【5話】

 

義母

「あんたたちの

部屋はここにはないよ。

もし、部屋に入りたいなら

クローゼットの中を

貸してあげるから、

その中で寝なさい!

ただし、1ヶ月10万円

払ったらの話だけどねw」

 

バカくさくて

話にならない…

 

「じゃあ、出て行きますね。

実家に帰ってもいい?

お父さん」

 

義母

「え?お父さん?」

 

義母と話をしてても

埒が開かないと思い

隣にいた父の顔を見た。

私以外に人がいると

気づいていなかったのか、

キョロキョロと

目が泳いでる…

しかし、私の父がいても、

義母の勢いは

衰えることがなかった。

 

義母

「実家に出戻るなんて

恥ずかしい嫁ねw

誰の子供か分からない

赤ん坊も連れてさっさと

目の前から

消えてちょうだい!」

 

勝ち誇ったかのように

高らかに笑う義母。

義母に向かい、

父が静かに口を開いた。

 

「あなたがこんな人だとは

思いませんでした。

とても、残念です。

この事はあなたの旦那さんに

報告させてもらいますので」

 

と言い、父は運んできた

荷物をまた車に運ぶため

引き返した。

状況がいまいち

理解できていない義母は、

あざ笑って言う。

 

義母

「旦那に言って

どうなるのよww

あなたたちみたいな

出来損ない一家に

旦那が聞く耳を

持つはずないじゃない!!

むしろ、私の味方に

なるはずよ。

旦那は社長なのよ!

何の仕事してるか

わからないような

あなたたちなんて

相手にしないわよ。

わかったらさっさと消えて!

戻ってこないでよ!!」