トモヤ
「性懲りもなく…!
妊婦が辛ければお腹の中の子も
辛いに決まってるだろ!
男の俺でもそのくらいわかるのに、
どうして、2人も子供を産んだ
おふくろがわからないんだ?」
義母
「悪気なんてこれっぽっちもないわよ」
自分の非を決して認めない義母。
私
「悪気がないのが一番タチが悪いって
言葉があるのをご存知ですか?」
トモヤ
「これだけ言ってもまだ
自分が悪くないと思っているんだから、
救いようがないよ。
【良かれと思って】と
息子に何かされたら大変だ。
おふくろ、
もう俺たちはおふくろとは
一切かかわらない」
義母の返事を待たず、
夫は通話を切り上げた。
息子の黄疸は治療の甲斐あり、
無事に退院できた。
予定よりも10日ほど
過ぎてしまったけれど…。
私は、いつ義母が
凸してくるかわからないので、
自宅ではなく実家で
産後の期間を過ごした。
夫は義母に黙って
引っ越しの準備をしてくれた。
夜逃げも請け負っている業者に依頼し、
カモフラージュ用のトラックも
用意して周到に引越した。