陣痛があまりに早いものだから、
痛みも尋常ではなかった。
疲れ切った状態で
対面した我が子は男の子。
とっても可愛かった。
予定日より早く生まれたせいか
標準より少し小さいかな
と、思っていた。
出産後のお祝いには、
義父と海外赴任から一時帰国をしていた
義兄が来てくれるとのこと。
この時点で、夫は義父に
義母が今まで私にしてきたことを
報告済だった。
義父は滅多に感情を
あらわにする人ではないが、
あまりの仕打ちに激怒していたらしい。
当然ながら、
義母には出産の報告を
入れていなかったのだが、
義父の様子から察したのか
夫のスマホにガンガン着信を入れてきた。
あまりにしつこいため
夫が通話ボタンを押すと…
義母
「早く出なさいよ!
ところで、あの嫁はまだ
ブクブクでぶってるの!?
いい加減、トモ君からも
痩せるように強く言いなさい。
…もしかして今日生まれたの?
病院はどこなの?
教えなさいよ!」
夫が【いい加減にしろ!】
と、叱っても
義母
「私の孫よ!
会いに行って何が悪いの!
あぁ…母親がブタじゃ
孫が可哀想だわ…」