さっさと
タクシーを拾ってしまえば
良かったのかもしれないけど、
なぜか意地になってしまった。
今は反省している。
ただ、実家までは
50km以上離れていたから、
さすがにこの距離を
歩ききるのは無理だった。
5kmほど歩いたころで限界を感じた私は、
実家に電話をして事情を説明し
迎えにきてもらうことにした。
たまたま父が電話に出てくれたんだけど、
すごく心配してすぐに来てくれた。
父
「こんなに歩かせるなんて…
なにかあったらどうするんだ!?」
父が運転する車に
拾ってもらって安心したら、
足の裏が痺れるような痛みを感じた。
大きなお腹で
普段よりもずっと長い距離を
歩いたせいだと思う。
夫には家を出る時に、
義母とのやり取りを録音した
データとメールを送ったきり、
連絡を入れていなかった。
仕事が終わり、
連絡に気づいた夫が家に帰ると…
朝食の準備がされたまま
手付かずの食卓が残っているのをみて、
慌てて連絡をしてきた。
トモヤ
「キヌ子!大丈夫か?今どこだ?」
私
「心配させてゴメン…。実家だよ」
トモヤ
「おふくろがゴメン。ごめんな…」
夫が言うには、義母は
全く反省をしていないようだ。