翌朝の気分は最悪だった。
終電を逃した姑が
朝食の席についていたからだ。
夫が出勤してからもまだ居座ろうとする。
義母
「この女狐!
息子をたぶらかして味方にするなんて、
性根が腐った女ね!
息子は騙せても
私はそうはいきませんよ!
あなたが怠け者のデブだっていうのは
見て明らか。
見苦しいのよね、みっともない!」
私も静かに切れてしまった。
私
「…わかりました。
そんなに見栄と体裁が大事なんですね?
それならお義母さんや
お義母さんのご近所の方の
目に触れないようにします。
実家に帰ります」
義母
「そうよ。そうしたらいいわ!
そうね…どうせなら
ずっと歩いて帰りなさい。
少しくらい運動になって
体重も落ちるでしょうよ
さあ、
さっさと出ていきなさい!」
これ以外にも散々暴言を吐かれたが、
計算通りだ。
私は義母が世迷言を言い始めた時から
オンにしていたスマホの録音を切った。
そして、
母子手帳や私名義の通帳、
財布に保険証…
少しの着替えをまとめて家を出た。
狙い通りとはいえ、
あまりにも酷い暴言に
涙をこらえながら
実家までの道をトボトボと歩いた。