臨月の私に姑が時代錯誤の嫁いびりをした結果… 【5話】

 

翌朝の気分は最悪だった。

終電を逃した姑が

朝食の席についていたからだ。

夫が出勤してからもまだ居座ろうとする。

 

 

義母

「この女狐!
 
息子をたぶらかして味方にするなんて、
 
性根が腐った女ね!
 
息子は騙せても

私はそうはいきませんよ!

あなたが怠け者のデブだっていうのは
 
見て明らか。

見苦しいのよね、みっともない!」

 

 

私も静かに切れてしまった。

 

 

「…わかりました。
 
そんなに見栄と体裁が大事なんですね?
 
それならお義母さんや
 
お義母さんのご近所の方の
 
目に触れないようにします。
 
実家に帰ります」

 

 

義母

「そうよ。そうしたらいいわ!
 
そうね…どうせなら

ずっと歩いて帰りなさい。
 
少しくらい運動になって
 
体重も落ちるでしょうよ

さあ、
 
さっさと出ていきなさい!」

 

 

これ以外にも散々暴言を吐かれたが、

計算通りだ。

私は義母が世迷言を言い始めた時から

オンにしていたスマホの録音を切った。

そして、

母子手帳や私名義の通帳、

財布に保険証…

少しの着替えをまとめて家を出た。

狙い通りとはいえ、

あまりにも酷い暴言に

涙をこらえながら

実家までの道をトボトボと歩いた。