臨月の私に姑が時代錯誤の嫁いびりをした結果… 【1話】

 

私はキヌ子。

当時、私は28歳で夫のトモヤは30歳。

共働きだったのだけど、

私の妊娠が発覚し、

私は産休と育休に入った。

夫のトモヤは、

ものすごく良い夫だと思う。

 

 

トモヤ

「キヌ子、つわりがキツイなら
 
洗い物はそのままでいいから。
 
俺が後でやるから、横になってなよ

米や醤油ってそろそろ切れないか?

俺、明日は
 
スーパーが開いている時間に
 
帰れそうだから、帰りに買ってくるよ」

 

 

こんな感じですごく私に気遣ってくれる。

夫は残業や休日出勤もあるが、

できる限りのことを

してくれるから助かっていた。

もちろん、私も支障がない範囲で

家の掃除や食事作りなど

きちんと行っていたつもり。

妊娠後期に差し掛かるころは、

すごく食欲が出た。

つわりで食べられなかった分を

取り戻すかのように、

ご飯がおいしく感じられた。

体重が増えちゃって大丈夫かなって

検診で相談をしたら

 

 

医者

「今の増加程度でしたら、
 
全く問題のない範囲ですよ。
 
血液も尿にも全く問題がありません。
 
これまであまり体重が
 
増えていなかったのですから、
 
むしろ正常です。

無理に食事制限をするダイエットは

危険ですからやめてくださいね。
 
程よく体を動かすことを

心がけてください」

 

 

…と、

担当医のお墨付きももらって

私も夫も安心していた。

 

 

「お腹の子に

栄養が行かなくなるのもダメだし、
 
太り過ぎて

産道が狭くなるのも危険なのか。
 
妊娠って男の俺には

想像がつかないけど、
 
本当にデリケートなんだな…」