姑から言われたある事を親戚の集まりでも遂行した結果【13】

 

「私、義母さんの

こんな姿を見たくないです…」

 

演技で

ちょっと掠れた声を出す私。

 

この日は義父を偲ぶことを

名目とした食事会。

 

当然義父方の親族もいる。

冷たい視線、呆れた声、

様々だったが、義母は一気に

見放されてしまった。

 

そんなわけで、食事会は中止。

 

潮が引くようにみんな、

帰ってしまった。

玄関で見送ると、みんな私に

励ましや労りの

言葉をかけてくれる。

 

夫と義母のことは

まるっと無視してた(笑)

 

これで反省するかと思ったら

甘かった。

親戚たちが家から

立ち去ったとたんに

息を吹き返す義母と夫。

 

義母

「ちょっと!トウ子さん!

あなた一体何を考えているの?

みんなの前で大恥を

かかせるなんて

どういうつもりなのよ?」

 

「そうだそうだ!

これからどんな顔をして、

親戚づきあいを

すればいいんだよ!?」

 

と喚く喚く

 

反撃のゴングが頭の中で

鳴り響く私。

 

「恥ってなんですか?

嫁いびりを嬉々と

してやっていたのは

義母さんですよね?

しかも、不慮の事故で

亡くなってしまったお義父さんに

対して、それが棚ぼただなんて

言い種をするなんて…

あんまりです!

 

そんな人と一緒に

暮したい人なんて

いると思います!?」