そして私たちを
親戚のいる食卓に誘導した。
義姉は微妙~な顔をしながら席に
着いたが、私はその場で自分用に
取り分けてくれた小皿を持ち、
立って食べた。
これには親戚一同、大慌て。
親戚
「…ト、トウ子さん!?
どうしちゃったの?」
ダイチ
「お、おい、
何してるんだよ、トウ子…」
夫も例外ではなく、
目を白黒させていた。
私
「え?いつも義母さんに
言われているとおりに
しているだけだよ?」
と、さも当たり前のことだと、
きょっとーんとした風を
装って答えてやった。
親戚の子
「早ーい!!すごーい!
トウ子姉ちゃん、
早食いチャンピオンじゃん!」
とはしゃぐ声がしたが、
大人の様子が変なことに
気づいたのか、
シュンとしてしまった。
子供にまで気を遣わせて、
正直スマンかった。
気まずい沈黙を破ったのは
親戚
「あなた…
食事の時に
もしかしてトウ子さん達…
座らせてないの?」
という一声だった。
別の親戚も
親戚
「さっきもお嫁さん二人に
ばかりに働かせているな~とは
思ったのよ。
働き者のお嫁さんだとは
思ったけど、
そんなことをしてただなんて…」