姑から言われたある事を親戚の集まりでも遂行した結果【10】

 

そして私たちを

親戚のいる食卓に誘導した。

義姉は微妙~な顔をしながら席に

着いたが、私はその場で自分用に

取り分けてくれた小皿を持ち、

立って食べた。

 

これには親戚一同、大慌て。

 

親戚

「…ト、トウ子さん!?

どうしちゃったの?」

 

ダイチ

「お、おい、

何してるんだよ、トウ子…」

 

夫も例外ではなく、

目を白黒させていた。

 

「え?いつも義母さんに

言われているとおりに

しているだけだよ?」

 

と、さも当たり前のことだと、

きょっとーんとした風を

装って答えてやった。

 

親戚の子

「早ーい!!すごーい!

トウ子姉ちゃん、

早食いチャンピオンじゃん!」

 

とはしゃぐ声がしたが、

大人の様子が変なことに

気づいたのか、

シュンとしてしまった。

 

子供にまで気を遣わせて、

正直スマンかった。

気まずい沈黙を破ったのは

 

親戚

「あなた…

食事の時に

もしかしてトウ子さん達…

座らせてないの?」

 

という一声だった。

別の親戚も

 

親戚

「さっきもお嫁さん二人に

ばかりに働かせているな~とは

思ったのよ。

 

働き者のお嫁さんだとは

思ったけど、

そんなことをしてただなんて…」