姑から言われたある事を親戚の集まりでも遂行した結果【4】

 

とはいえ、うちには

小さい子供がおらず、

大人3人分の掃除・洗濯なんて

午前中には終わるから、

大したことなかった。

 

そんなモヤモヤを

解消するように、庭で

トレーニングに勤しんでいると、

門扉から

 

義姉

「トウ子さん、こんにちは」

 

と義姉から声が掛かった。

 

ちょっと恥ずかしかった…!

だって義姉ってば、いかにも

育ちのよさそうなお嬢さんが

そのまま大人になったって

感じの人なんだもの。

 

大和撫子って感じの

美人なんだけど、

優しくて気遣い上手。

私ともすごく仲良くしてくれて、

「ああ、お姉ちゃんがいたら

こんな感じだったのかな~?」

って私の理想の姉像を

具現化したような人だ。

 

そんなキラキラしい義姉に、

ガチトレーニングを見られて、

羞恥心を覚えるのは必然だろう。

 

私は少し引いてしまった

義姉に気づかないふりをして、

居間でお茶を出した。

一口お茶をすすると、

義姉はおもむろに問いかけてきた

 

義姉

「ねえ、トウ子さん。

義母さんから

意地悪をされていない?」

 

私は驚いた。

 

だって、つい先ほども

その件で

モヤモヤしていたんだもの。

 

これまであんなに

いい人だった義母さんが

そんなことをするはずがない。

けど…と逡巡していたし、

誰にも打ち明けられなかった。