その後、とんとん拍子で
話は進み、同居生活の
スタートとなった。
同居開始後、しばらくしても私と
義母の関係はスムーズで、
平穏な日々を過ごしていた。
隣の市…とはいっても電車で
20分、車でも10分程度の距離…
に住む義兄嫁(義姉)も、
ちょくちょく様子を見に
来てくれていた。
この義姉が
すごく美人の上にとてもいい人!
ベテラン主婦の義母からは
伝統的な和食を、
料理上手な義姉からは
流行りの食材を使った
華やかな料理を教えてもらって、
私はクッキング教室を
エンジョイしてた。
平和な女の園って感じかな。
義母と義姉のやり取りを
見ていても、嫁姑問題は
我が家には杞憂だと
思っていた…のに…。
更に時間が進むと、
やはりというかなんというか、
義母の本性が
垣間見えるようになってきた。
同居と別居は別物なのか、
慣れてくると
メッキが剥がれるというか…。
最初のうちは
義母
「トウ子さん、洗濯物は
取り込んで畳んでおいたわ」
私
「お義母さん、
ありがとうございます。
私の方も
お風呂掃除が終わりましたよ」
こんな感じで、
役割分担が上手く回っていた。
義母自身も
義母
「一緒に暮すんですもの、
家事は分担した方が、
効率が良いわ」
って言っていたくらい。
それなのにその頃になると
義母
「嫁が家事をするのが
当然じゃない?広い我が家に
置いてやってるんだから!!」
と、自分が同居を希望したのを
棚上げして、私に家事の大半を
丸投げしてきていた。