夫は某有名ゲームのキャラクターを
例に挙げた。
仮にも我が子、しかも女の子に
対してそれはない。
思えば、夫は
付き合っているときから
美意識にうるさく、ルッキズムと
言われても仕方ない言動を
とることがままあった。
例えば、通りすがりの
ふくよかな女性に対して、
夫
「おい、トウ子w今の女見たか?
すんげーデブ!!デブスw
よくあんなんで
外に出てこられるよな。
俺だったら引き籠るレベル!ww」
と聞こえよがしに
言ったりすることもあった。
当時の私も、
私
「…そういうこと、
言うもんじゃないよ」
と窘めたが、夫は、
夫
「は?w
何、偽善者ぶってんだよw
お前だって
心の中で思ってんじゃねーの?
俺は自分に正直なだけ!」
と言って受け流されてしまうのだ。
見ず知らずの他人だけではなく、
その外見至上主義な主張をまさか
年端も行かぬ我が子に向けるとは、
不覚にも予想していなかった。
エマが言葉を理解する前に
何とかしないと、父親から容姿を
貶されて育ち、
自信を無くしてしまった、
トラウマになっているという
女の子の話はネットの上だけでも
履いて捨てるほどあるのだ。
しかし、残念ながら夫の考えは
変わらなかった。
エマが4ヵ月を迎えた頃、
隣県に住む義両親が尋ねてきた。
私と義両親は
良好な関係を保ち続けていた。