モラハラ

病気が見つかり夫に見捨てられた私【14話】

 

それだけではなく、

メイサは真っ裸のまま

キッチンに走り、

万能包丁を手にした。

 

あ、ヤバいと思う間もなく

元夫に襲い掛かり

 

メイサ

「タヒね!タヒね!

お前なんかタヒんじまえ!」

 

と、夫を罵りながら

やはり真っ裸の

元夫の腹部に突き刺した。

 

さらに押し込もうと

するのを両親と

私の3人がかりで引き剥がし、

すぐに110番と119番へ連絡。

 

通報を受けた救急隊によって

元夫は病院へ搬送された。

当然、駆けつけた警察により

メイサは現行犯逮捕。

 

手錠をかけられ、

毛布で体を隠されてもなお、

 

メイサ

「アイツがタヒねばいい、

タヒんで当然なんだ!」

 

と呟いたり、

時折高笑いさえしていた。

 

幸か不幸か、元夫は重傷では

あったものの命はとりとめた。

 

チッ!などとは思っていない、

私は誓って

そんなことは思っていない。

 

後日、私は弁護士に依頼し、

慰謝料の請求書を

作成してもらった。

 

元夫が入院中の病室に持って

行ったところ、

そこで元義両親と

鉢合わせしてしまった。

 

書類を渡すと、

 

義母

「こんな時にも

金、金、ね。ガメツイ女と

息子は別れて正解だったわ」

 

義父

「息子が死ぬかも

しれなかったんだぞ!?

責任は感じないのか!?」

 

こんな風に

2人から責められた。