メイサ
「はああ!?」
慰謝料という言葉に、
メイサはいきり立った。
一方の元夫は諦めモード突入。
タケヒサ
「あー、うん。
じゃあ退院祝い?
快気祝いってことで
払ってやるよ。
それで俺とお前との縁は
切れるんだしな。安いもんだ」
メイサ
「なんでよ!?
もうちょっと
抵抗するとかないわけ!?」
私
「だから私は
しばらく生きますって。
なのでお金は無駄に
なりません。
ということで、お支払い
よろしくです。
この男にそんな価値が
あるかわからないけど(笑)」
メイサ
「イヤだよ!
これから死ぬ人にお金
払うなんて!無駄じゃん」
タケヒサ
「この状況をひっくり
返すなんて無理だろ。
慰謝料さえ払えばそれで
終わりってコイツも言って
るんだし、それでいいじゃん」
私
「だから私は
しばらく生きますって。
なのでお金は無駄に
なりません。
ということで、お支払い
よろしくです。
この男にそんな価値が
あるかわからないけど(笑)」
タケヒサ
「おいおい、
仮にも元亭主を
ディスりすぎだって~」
なぜか私の言葉に大笑いする
元夫。そんな夫の様子に
メイサの目が吊り上がる。
メイサ
「ざっけんなよ!?
てめぇが絶対に
バレねぇっつったんだろうが!
おめぇのせいで、
アタシが余計な金を払う羽目に
なったじゃねーか!」
メイサの怒りの矛先は
私ではなく完全に元夫に
向いていた。
舌を巻きながらの罵声は、
かなりの迫力だった。