モラハラ

病気が見つかり夫に見捨てられた私【10話】

 

元夫がまとめて

くれていたのだろう。

これには正直に感謝した。

 

元夫がもし家にいるので

あれば一言声を掛けて荷物を

運び出そうと寝室に向かった

私は、そこで衝撃の現場を

目撃してしまった。

 

元夫が見知らぬ女性と一緒に

抱き合うように眠っていた。

 

床に落ちている服や下着から、

生まれたままの姿で

あることは容易に想像できた。

 

缶チューハイの缶などが

リビングに転がって

いたことから、おそらく酔って

行為をしてそのままグッスリ…

という流れだろう。

 

私が近づいても2人とも

全く起きる気配がなかった。

 

私はスマホを取り出して2

人の姿と、脱ぎ散らかされた

衣服の写真を撮影した。

 

それから、枕元で

充電されている2人のスマホ

にも手を伸ばした。

 

女性のスマホは

ロックナンバーが

わからなかったが、

元夫の方は以前から知っていた

ので容易に解除できた。

 

この2人がいつから関係を

持っているのか

確かめるべくLINEなどを

追っていると、

実は私の病気が発覚する前から

だということも分かった。

 

タケヒサ

「そろそろキヌ子と

別れようと思ってたんだけど、

理由がなくてさー。

俺が悪者になりそうで

困ってたんだけど、

あいつ病気だってw

 

重い病気だと相手が

離婚してもしょうがないって

感じで、慰謝料を

払う必要ないらしいぜww」