義母
「テントで
寝る気かい!?」
マナミ
「やらせとけば?
片づけるのに
手間取ってた女が、
うまく張れるわけないよw」
私は放って置かれる
事になった。
確かに、初めての
テント設営は難しくて、
かなり苦労した。
何とか形になるのに、
たぶん1時間はかかったかな。
ようやくそれらしくなり、
一息ついた。
空を見上げると、なるほど。
星が降るような夜空とは、
この事だ。
満天の星空に見守られて
寝るのも悪くないかな。
そう思った時だ。
背後に人の気配を感じた。
義父
「トウ子さん」
声をかけてきたのは、
単身赴任中の義父だった。
いつ帰ってきたのだろう。
びっくりしていると、
義父は優しく…
義父
「すまなかったね、
嫌な思いをさせて」
トウ子
「お、お義父さん!?」
義父
「家に入ったら、
リビングが騒がしくてね。
よく聞いていたら、
妻と娘がとんでもない
失礼をしていた。
シンも居ないようだし。
本当に申し訳ない」