と、これまでとは
打って変わったような
ヤンキー口調で罵り出した。
夫
「金、金、金!お前の魂胆は
結局金かよ!?
このアバ〇レ!尻〇女!」
サリイは手近にあった
クッションで夫をボコし、
派手なネイルで夫を引っかき、
大暴れをした後に
サッサと出ていった。
残されたのはグッチャグチャに
なったカツラを中途半端に
頭に乗せてボロ雑巾のように
なった夫のみ。
で、そのまま液晶画面に
近づいてくるの。
神妙な表情とボロボロ具合が
ミスマッチで、笑わせに
来ているとしか思えなかった。
夫
「キヌ子、お前には
本当に悪いことをした。
もうすぐ人の親になるって
いうのに、あんな女に
騙されるなんて自分でも
情けないよ。
キヌ子なら『馬鹿ね』って
1発気合のビンタでもして
許してくれるだろ?
な、やり直そう」
ロミオって文面に
してくるんじゃなかったっけ?
こいつ、口で言ってるよー!
って、私は
吹き出しそうになっていた。
私
「ん-、無理」
これにて
テレビ電話は強制終了。