それでもある程度、
お腹の子が安心できる状態に
なってきたので、
一般の産婦人科へと
移ることになった。
この頃になると私の体調に
変化が出始めた。
悪阻だ。
悪阻と言うと、吐き気がして
好きだったものですら
食べられなくなる。
特定のニオイが受け付けなく
なるといったことを
連想する人が
多いかもしれない。
だけど私の場合は所謂
「食べ悪阻」
食べていないと
気分が悪くなってしまう
タイプの悪阻だった。
だから私はよく食べていた。
妊娠中の急激な体重の増加は
良くないと聞くし、
肥満は出産の負担にもなる。
けれど、私の場合は妊娠前は
BMI16を切っていた。
これは所謂美容体重を
大きく下回っていて、
不妊治療中からもっと体重を
増やすように産婦人科医から
指導すらされていた。
なので、体重が増えることは
喜ばしいことでもあった。
ところが、夫はこれが
気に食わなかった。
体重が増え、それにつれて
体つきも丸みを帯びていく私に
夫は言い放った。
夫
「キヌ子さ、最近異様に
ブタってきてね?ww
そのうち、
俺の体重抜くんじゃねw
それは
カンベンしてほしいわぁw」