私
「なんで応答しないって、
授乳して、オムツ変えて、
汚れ物を洗濯して…って、
そんな暇があると思ってんの!?」
夫
「あ、スマン…。
それより、家が空っぽなんだけど!
どういうこと?」
私
「どうもこうも。
私、引越したの。
解約済みだからその部屋、
もう私達に使う権利はないわよ。
あなたもサッサと鍵を
大家さんに返却してね」
夫
「俺に黙ってそんなことを!?」
私
「だって、元々私が借りてた
物件だもん。私の意思で引越して
何が悪いの?
それより、あなた今の今まで
仕事で家を空けていたのよね?」
夫
「当然だろ!!
出張が立て続けに入ったんだよ。
それがどうしたんだ?」
私
「へぇ、良いご身分ねぇ。
女の子同伴の出張って、
どんなお仕事?」
夫
「ッ…!うぇ。それは」
カマを掛けてみたら
ビンゴだったようだ。
夫
「それより、
俺の荷物はどうした?
まさか捨てたんじゃないだろうな」
私
「安心してちょうだい。
ちゃんと荷造りして、
送り届けるから。」
夫の荷物は義姉と義姉旦那が
届けてくれる手はずになっていた。
どこへかって、夫が浮気相手と
住んでいるマンションに、だ。