『子どもが産めないなんて女失格』と行く度に言ってくる義両親【6話】

 

義母

「わかってるでしょうね?

あんた、余計なこと

言うんじゃないわよ!」

 

「はい…」

 

何も言い返せなかった。

 

今でこそ悔しいと思うが、

当時は恐怖の方が強かったのを

今でも覚えている。

 

義父

「おせぇぞ! おい!

みんなもう食っちまったぞ」

 

「え!?そうなの!?

楽しみにしてたのに…」

 

「うん、みんな

お腹すいてたみたいでさ…

ごめんね…」

 

「そんな~

待っててくれよぉ!」

 

しょんぼり顔のリュウジを

見て、間髪入れずに

義母が発言した。

 

義母

「大丈夫よぉ~!

リュウジの分はちゃ~んと

分けてあるから!

 

ほら!たくさん食べなさい!」

 

義母は言い終わった後、

振り向きざまに私を睨んだ。

 

「…ああ、じゃあ私は

洗い物しますね」

 

たまに義実家で

食事をすることがあるが、

行く度に義家族から

陰湿な嫌がらせを受けた。

 

リュウジの食事も終わり、

私もリュウジが使った分の

食器を片付けてから義家族は

何事もなかったかのように

挨拶をして私とリュウジは

義実家を後にした。

 

(やっと帰れる…)