義母
「わかってるでしょうね?
あんた、余計なこと
言うんじゃないわよ!」
私
「はい…」
何も言い返せなかった。
今でこそ悔しいと思うが、
当時は恐怖の方が強かったのを
今でも覚えている。
義父
「おせぇぞ! おい!
みんなもう食っちまったぞ」
夫
「え!?そうなの!?
楽しみにしてたのに…」
私
「うん、みんな
お腹すいてたみたいでさ…
ごめんね…」
夫
「そんな~
待っててくれよぉ!」
しょんぼり顔のリュウジを
見て、間髪入れずに
義母が発言した。
義母
「大丈夫よぉ~!
リュウジの分はちゃ~んと
分けてあるから!
ほら!たくさん食べなさい!」
義母は言い終わった後、
振り向きざまに私を睨んだ。
私
「…ああ、じゃあ私は
洗い物しますね」
たまに義実家で
食事をすることがあるが、
行く度に義家族から
陰湿な嫌がらせを受けた。
リュウジの食事も終わり、
私もリュウジが使った分の
食器を片付けてから義家族は
何事もなかったかのように
挨拶をして私とリュウジは
義実家を後にした。
(やっと帰れる…)