カトウ先輩奥さん
「子供が3人
だろうが1人だろうが、
子育てが大変なことに変わりは
ないんです。
子供の命を
預かっているわけですから。
たった1人で命を守るって、
精神的にも肉体的にも、
どれだけ大変なことか…
わかりますよね?」
どんどん低くなる
先輩奥さんの声に、
夫はビビッて後ずさりをした。
私
「あの…、私、
段取りがよくないとか
そういうことを言われてしまう
んですけど、奥様はどうやって
工夫されてますか?」
カトウ先輩奥さん
「段取り?
子育てに段取りなんて、
あってないようなものよ!
もしかしたら小中学生になれば
そういうことも
できるように
なるかもしれないけど…
赤ちゃん相手に段取りなんて、
思い通りにはいくはずないわ!
大変になったらまずは
旦那さんを頼る!
子育ては基本的に
夫婦でするものなんだから!」
大先輩の奥様に
言ってもらって、
私はホッとした。
私が間違っていた
わけじゃないんだ…
カトウ先輩奥さん
「それにね、
お父さんがお母さんの
悪口を言って、平気な
子どもっていないと思うわ」
奥さんは
眉を下げてそう言った。