私
「だれが
食っちゃ寝生活してるって!?
こっちはアンタの希望で
完全母乳なんだよ!
母乳の成分知ってんの!?
血なんだよ、
け・つ・え・き!
母乳で育てるってことは
文字通り、子どもに血肉を
分けてんの!
それで物を食うなって!?」
交際開始以来、私が夫に対して
こんなに声を荒げたことは
なかった。夫は目に
見えてたじろいでいた。
夫
「あ…
それは知らなかった…」
知らないはずない!
出産前の両親学級できちんと
説明されていた!
こういう所で子育ての
当事者意識が皆無なのだ。
私
「私、あなたの食事の準備も
あるけど、息子は最近離乳食を
始めたの!
ねえ、子どもが
食べやすいように、
アレルギーが出ないように、
好きなものは何か。
食べてくれなかった場合は…、
栄養バランスは…
って考えながら、
少しずつ調理して
すり潰して…って、
どのくらい手間が掛かるか、
わかる?」
少しだけ想像力を働かせたのか
夫、ダンマリ。
私
「それに!アンタが着てる
シャツも、パンツも!
私が息子を背負いながら
洗濯機を回して干して、
息子が火傷しないように
注意しながらアイロンかけて
畳んで!
そうやって毎日
用意してるの!
ねえ!これのどこが
食っちゃ寝なの!?
掃除についてもイチイチ言う?
買い物についても
詳細に報告する!?」
一気にまくしたてる私。
積もり積もったものが
あったのか、
知らず知らずのうちに
涙が溢れていた。