モラハラ

産後の私に心無い言葉で追込む夫【4話】

 

「だれが

食っちゃ寝生活してるって!?

こっちはアンタの希望で

完全母乳なんだよ!

母乳の成分知ってんの!?

 

血なんだよ、

け・つ・え・き!

母乳で育てるってことは

文字通り、子どもに血肉を

分けてんの!

それで物を食うなって!?」

 

交際開始以来、私が夫に対して

こんなに声を荒げたことは

なかった。夫は目に

見えてたじろいでいた。

 

「あ…

それは知らなかった…」

 

知らないはずない!

出産前の両親学級できちんと

説明されていた!

こういう所で子育ての

当事者意識が皆無なのだ。

 

「私、あなたの食事の準備も

あるけど、息子は最近離乳食を

始めたの!

ねえ、子どもが

食べやすいように、

アレルギーが出ないように、

好きなものは何か。

食べてくれなかった場合は…、

栄養バランスは…

って考えながら、

少しずつ調理して

すり潰して…って、

どのくらい手間が掛かるか、

わかる?」

 

少しだけ想像力を働かせたのか

夫、ダンマリ。

 

「それに!アンタが着てる

シャツも、パンツも!

私が息子を背負いながら

洗濯機を回して干して、

息子が火傷しないように

注意しながらアイロンかけて

畳んで!

そうやって毎日

用意してるの!

ねえ!これのどこが

食っちゃ寝なの!?

掃除についてもイチイチ言う?

買い物についても

詳細に報告する!?」

 

一気にまくしたてる私。

積もり積もったものが

あったのか、

知らず知らずのうちに

涙が溢れていた。