ユウト
「ママ?さっき
忘れ物を取りにお家に帰ったよ」
そう…この計画は、実行部隊が
二班に分かれていた。
実家で両親たちがシゲトを
引き付けている間に、
私は家へ戻っていた。
目的は、置いてきたスマホの回収と
もう一つある…
台風はピークを過ぎ、
雨風は弱まり始めていたので、
簡単にタクシーを
捕まえることができた。
家に入るとリビングには
ミカという女の姿は無かった。
スマホを回収したところで、
2階から声が聞こえた。
ミカ
「帰ったぁ~?遅かったねぇ。
あの女見つかったの?
…?はッ?え!何!
どうしてここにいるの!」
私の顔を見ると、驚きの表情をした。
私
「これから私に
付き合っていただきます」
ミカ
「はぁ?何言ってんのよ!
イヤに決まってるでしょ!w
あんた!不法侵入で
警察に通報してやるから!!」
私
「私たちはまだ
離婚をしていません。
なので、不法侵入者は
あなたの方です。
着いて来てもらっていいですか?」
リビングにあった彼女のカバンを
取り、止めてあったタクシーに
押し込んだ。
向かう先は当然実家。
シゲトたちの事を両家の前で
明らかにするためだ。
タクシーで実家に乗り付け、
暴れる彼女を引きずるように
リビングへ連れて行った。
ミカ
「何よ!一体なんなのよ!」
私
「とりあえず
座ってもらえますか?」