浮気

離婚を私のせいにする夫の結末…【13】

 

ユウト

「ママ?さっき

忘れ物を取りにお家に帰ったよ」

 

そう…この計画は、実行部隊が

二班に分かれていた。

 

実家で両親たちがシゲトを

引き付けている間に、

私は家へ戻っていた。

 

目的は、置いてきたスマホの回収と

もう一つある…

 

台風はピークを過ぎ、

雨風は弱まり始めていたので、

簡単にタクシーを

捕まえることができた。

 

家に入るとリビングには

ミカという女の姿は無かった。

 

スマホを回収したところで、

2階から声が聞こえた。

 

ミカ

「帰ったぁ~?遅かったねぇ。

あの女見つかったの?

 

…?はッ?え!何!

どうしてここにいるの!」

 

私の顔を見ると、驚きの表情をした。

 

「これから私に

付き合っていただきます」

 

ミカ

「はぁ?何言ってんのよ!

イヤに決まってるでしょ!w

 

あんた!不法侵入で

警察に通報してやるから!!」

 

「私たちはまだ

離婚をしていません。

なので、不法侵入者は

あなたの方です。

 

着いて来てもらっていいですか?」

 

リビングにあった彼女のカバンを

取り、止めてあったタクシーに

押し込んだ。

 

向かう先は当然実家。

シゲトたちの事を両家の前で

明らかにするためだ。

 

タクシーで実家に乗り付け、

暴れる彼女を引きずるように

リビングへ連れて行った。

 

ミカ

「何よ!一体なんなのよ!」

 

「とりあえず

座ってもらえますか?」