夫
「痛くねぇから!
ほら、さっさと行けよ!
お前はもう、俺の子じゃないから
間違っても
この家には帰ってくるなよ」
ユウトにこんな残酷な言葉を
浴びせることができるなんて…
ユウトの腕を掴んでいる手を
払いのけ、2人で家を出た。
外は土砂降りの雨。
そういえば、朝ニュースで
台風が近づいてるって言ってたな…
夫
「うわぁ〜!雨やばいな!
じゃぁ、気を付けて。
離婚届、ちゃんと署名して
必ず送れよ〜!」
ミカ
「シゲ君!
雨入ってきちゃうよぉ!
濡れちゃうから中に入ってぇ
あ!元奥様wお気をつけてぇ〜」
そう言い
2人は家の中へ入っていき
ドアを閉めた。
土砂降りの雨が降っているのに、
傘さえも渡されず…
ユウトとよく行く
近所の喫茶店に入った。
少し…
休憩してから実家へ向かおう。
私
「ごめんね。ユウト…
痛かったよね?怖かったよね。
腕大丈夫?」
あの人に掴まれていた部分が
赤くなっている。
ユウト
「ちょっと、だけ痛いけど
大丈夫だよ!平気!平気!
だって僕強いし!!」
と、笑顔で答えてくれたけど
平気なんて…そんなことはない。
だって…こんなに震えている…
許さない!!
ユウトにこんな怖い思いをさせて
傷つけて!!
絶対に許さない!!