夫の言葉にかぶせるように
義母が続けて言った。
義母
「そういうことなら仕方ないわねぇ。
キヌ子さんは中々子供ができないし、
私達も孫が見たいのだから
そういう結論になってしまうのも
自然なのかもねぇ」
夫
「おふくろまで急に
何を言い出すんだ!」
義父
「お前、自分が言ってることを
わかっているのか!」
夫と義父が異口同音で義母を咎めた。
それでも義母は主張を曲げない。
義母
「だって、キヌ子さんは
ユキトより4歳も年上なのよ。
避妊もしていないのに
4年もできないなんて
もう妊娠が難しいと思って
間違いないでしょ?
夫婦になったんだから、
子供だけはいないとね。
2人きりじゃ寂しいじゃない」
元々、私と義母の折り合いは
良くなかった。
私の年齢を理由に
結婚に反対されたし、結婚後は
孫産め攻撃が絶えなかった。
義母は私が離婚を
切り出したことに対して、
心配どころかむしろ清々しさというか、
嬉しそうな表情までしていた。
一方で、納得いかないと
全力で喚いていたのが夫。
自分が誤爆LINEをしたことに
気づいていないわけがないのに
往生際が悪い。
この時の私にはそう思えてしまった。