そして、こう続けた…
妻
「階段…か、ら、
突き…落と、され、た」
それを聞いた私は、
警察に伝えるから、
意識が無い演技を
していて欲しいと頼み
事が事だけに、
思い切って父に連絡を
入れる決心をした。
父は無鉄砲な私を叱らず、
話を聞いてくれて、
夜遅くだというのに
一刻を争うからと言い、
警察へ相談してくれた。
私は離婚が
ややこしくなると思い、
警察介入の前に
署名と印鑑を貰いたかった。
父に対して外面よく
愛想笑いするユウジを
見た瞬間、つい頭に
血が上ってしまって、
とんだフライングを
してしまった。
頼んで待って貰っていた
周囲にいた警察が、
一斉に飛び出してきた。