夫はにやりと嫌な笑い方をして、
私に緑色の紙面を差し出した。
離婚届だった。
夫
「コレ、出されたら
困るのは誰だ~?w
双子を抱えた
無職のシングルマザー、
どうやって
生活していくのかな~?ww」
そう言って夫は
さらに笑みを濃くした。
夫
「離婚されたくなきゃ、
お前がやるべきことはわかるよな?
俺の言うことをなんでも
「ハイハイ」って聞いて
従っていればいいんだよ!!」
完全に私を見下している様が、
漫画のチンケな悪役のようで、
寧ろ私はおかしくなってしまった。
私
「うん。わかった。離婚するね」
私がアッサリと答えると、
予想外の返答があったことに
混乱したのだろう。
夫は、
夫
「え?えぇ…?」
と、素っ頓狂な声を上げた。
私はあえて
何でもない様子を保ちながら
私
「ん?あなたの希望通り、
離婚するよって言ってるんだけど。
聞こえなかった?」
と、小首を傾げて見せた。
そして追い打ちを掛けるべく、
言葉を続けた。