と、なぜか皆さん、
私の味方をしてくれたらしい。
本当は夫に真っ先に味方に
なってほしかったのだけど、
ままならないものだ。
夫
「俺が毎日気分よく
過ごせていたのも、
全部トウ子が心細やかに対応して
いたからだってよくわかった。
俺じゃメシの用意どころか、
自分好みのコーヒーさえ
まともに淹れられない。
足りない物や欲しいものが
すぐ手に届くところにあるのは、
全部トウ子が
やってくれていたから
だってことに、
改めて気づかされた」
夫
「俺はそれに感謝を
しなければいけなかったのに、
「俺が食わせてやっている」
って意識ばっかりだった。
本当に済まなかった」
と反省の弁を述べてきた。
そして、ビニール袋から
色々取り出しては
夫
「シャンプーの中身を
買ってきたけど、
同じメーカーの同じ名前の
商品でも少しずつ違いがあって、
これで
合っているのかわからない」
夫
「衣料品店に行ってパンツを
買ってみたんだけど、自分の
サイズすらわからないんだ…。
小さいよりは大きい方が
まだ履きやすいかと思って
これにしてみたんだが」
と言って、Lサイズの
新品パンツを差し出してきた。