私
「それに、年金だってどんどん
減らされたりしてるから、
老後のことも
見直す必要があると思うの。
私だってまだ元気で
働けるのだから、今のうちに
少しでも稼げればいいかなって
思ったのよ」
夫
「本気か?今どきの
若い連中だって職探しが
難航してるんだぞ。
25年も専業主婦一筋だったのに、
どこが雇ってくれるって
言うんだよ?
まったく、専業主婦って言うのは
見通しが甘いんだ」
と、バカにしたように言う夫。
私
「それは高給で長く続けられる
お仕事を探す場合でしょ?
パートならそうでもないのよ。
飲食店やスーパーは人手が
不足しているくらいだわ。
現に、今日面接に行ったら、
【ぜひ来週から来てください!】
って即採用されたもの」
と、ちゃっかり
事後報告をする私。
夫は顔を真っ赤にして
夫
「なっ!!お前…!
そんな大事なことを
俺に相談なしに、
だと!!!
家事はどうするつもりだ!?」
とプルプルしてた。
私
「私だって一応相談してからに
しようとは思ったのよ?
だけど、面接の申し込み電話を
したら、すぐに来てくれって
話だったし…。
ここで「ちょっと待って」
なんて言えば採用が見送りに
なっちゃうと思ったのよ。
老後のことを考えると、
あなたも一通りの家事は
できるようにした方が
いいと思うのよね。
私がいつまでも
元気だとは限らないんだし。」
さも、
夫を心配するように言ってみた。